【訪問美容】注目の訪問美容に必要なアイテムは？

感染症対策への意識と超高齢化時代を迎え、

在宅や施設個室への訪問ニーズが高まる今、訪問美容に役立つ情報をまとめました。

1. 訪問美容とは？
- 1.1. 美容師法
- 1.2. 訪問美容はなぜ注目されているの？
2. 訪問美容で提供できるサービスの種類は？
- 2.1. 訪問美容を始めるときに必要な資格は？
- 2.2. 訪問美容の営業活動は？
3. 訪問美容に必要な道具・アイテム
4. 製品概要

訪問美容とは？

訪問美容とは、美容室へ行くことができない方のために、美容師が自宅や病院・介護施設などを訪れ、カットやパーマ、カラーリングをするサービスのことです。
ただ、原則として美容室、理容室以外について、サービスすることは禁止されています。

美容師法

（美容所以外の場所における営業の禁止）

第七条　美容師は、美容所以外の場所において、美容の業をしてはならない。ただし、政令で定める特別の事情がある場合には、この限りでない。美容室、理容室は開設時に衛生面の基準をクリアしなければならないので、他の場所だとその基準が担保されないこととなり衛生上の理由から美容の出張訪問サービスは原則的に禁止となっています。しかし特別な事情がある場合のみ、例外として認められています。この例外は都道府県や市区町村によって規定が異なるため、以下は東京都の規定を参考に抜粋しています。

1. 疾病その他の理由により、理容所・美容所に来ることができない者に対して理容・美容を行う場合
2. 婚礼その他の儀式に参列する者に対してその儀式の直前に理容・美容を行う場合
3. 山間部等における理容所・美容所のない地域に居住する者に対して、その居住地で施術を行う場合
4. 社会福祉施設等において、その入所者に対して施術を行う場合
5. 演劇に出演する者等に対して、出演等の直前に施術を行う場合

※主張訪問サービスを行う際は、出張訪問先の地域・場所を管轄する保健所へお問い合わせください。

訪問美容はなぜ注目されているの？

訪問美容の主対象となる「要支援・要介護の高齢の方」および「障がいのある方」です。
特に超高齢化時代を迎え2021年12月現在で要支援・要介護の高齢者人数は約690万人にのぼり、その内女性は471万人にのぼります。
また、総務省のデータによると「75歳以上」は2025年には2千万人台になり、その後も横ばいが続く事から考えると高齢化といっても、すべての年齢で増えていくわけではなく、特に「75歳以上」が増えるというデータが出ています。
このことを踏まえて、介護市場への参入を考え、介護の主な顧客である「75歳以上」が増え続けるとすれば、将来への布石として訪問美容の流れは頷ける動きと言えるでしょう。

訪問美容で提供できるサービスの種類は？

訪問先の環境や、お客さまの状態などによりますが、基本的にはほぼサロンと同じ施術メニューが提供できます。
美容の技術だけでは満足なサービスを提供できないのが訪問美容。道具の準備はもちろんですがお客さま（要介護者）と接するときに、どのような補助が適切かを学ぶ事も重要なサービスのひとつです。事前のカウンセリングや付き添いの方との情報交換がとても大切です。

訪問美容を始めるときに必要な資格は？

美容師免許があればOKです。ただし訪問美容のお客さまは要介護者が多くなる事を考え介護や福祉関連の資格取得をする方も多いです。資格がなくても障害のため、身体を自由に動かせないという場合などに備え補助方法を理解している事が重要です。また福祉施設と個人宅では補助内容が変わるため、臨機応変な対応が求められます。美容師としての経験が豊富にあれば訪問美容の仕事にも役立つでしょう。